
我が家は単身赴任中の夫が関西、私と子どもたちは四国で暮らす生活をしています。今後、夫の勤務地が四国になることはありません…。
長女の小学校入学を機に、家族の生活スタイルをどうするか大きな選択に迫られました。
長女が小学校に入学するタイミングで関西に引越しするのもありかな…なんて思っていましたが、長女の希望もあり四国の小学校に入学しました。
でも、「家族の時間を大切にしたい」、「子どもに広い視野を持ってほしい」…
そんな思いで、夫の住む関西の小学校に一定期間通わせたいと思い、こんなことが可能なのか調べてみました!
二拠点生活の小学校問題
我が家は、夫が関西に単身赴任中で、私と子ども2人は四国で暮らしています。子どもが小学校に上がるタイミングで、関西への引越しも検討しました。
しかし、子どもが「仲のいいお友達と一緒がいい!」と話したことがきっかけで、四国の小学校への入学を決断しました。
ただ、年に数週間だけでも関西の小学校に通わせたい、という思いがありました。
その理由は3つ。
①家族で一緒に過ごす時間を作りたい
②どちらの地域も“自分の居場所”だと感じてほしい
③違う環境での経験が子どもの視野を広げてくれるはず!
夫の単身赴任生活が何年も続く可能性がある以上、年に数回だけでも「一緒に暮らす」時間を作ることは、我が家にとって大きな意味を持ちます。家族がバラバラになることで親子関係が希薄になるのは避けたかったのです。
、子どもが小さい今こそさまざまな人と地域へのつながりを体験させたい。それが、私たち夫婦の共通した願いでもありました。
区域外就学制度の条件と現実

調べたところ「区域外就学制度」を利用して住民票を移さず、他拠点の小学校に通えるということを知りました。
「区域外就学制度」とは、住民票がある住所とは異なる学区の学校に通うことを、特別な事情がある場合に限り認める制度です。主な理由には、転居予定や不登校などの教育的配慮の必要性などがあります。
ただし、通学の認可は自治体ごとに判断が分かれます。我が家の場合のように「夫の居住地で数週間だけの通学」というイレギュラーなケースは特に判断が難しいようです。
制度上認められているとしても、現場の学校との調整はまた別問題です。学校側が受け入れを前向きに考えてくれるかどうか、学年の人数や教員受入れ体制によっても対応が変わります。また、同時期に他の家庭から同様の申し出があれば、バランスをとる必要も出てきます。つまり、制度として存在していても、現実には「難しい」ことが多く、各自治体でバラつきが大きいということを知りました。
徳島県の取り組み「デュアルスクール」
調べている中でとっても魅力的な取り組みをしていたのが、徳島県!まさか近県でこんな取り組みをしていたなんて…!
徳島県は二拠点生活や地域間の行き来を前提とした教育環境づくりに、積極的に取り組んでいます。「デュアルスクール」と呼ばれる取り組みを県全体で推進しており、都市部と地方を行き来する家族の子どもが、二つの学校に通えるよう支援しています。
徳島県>学校教育>>>地方と都市を結ぶ新しい学校のかたち「デュアルスクール」
HPで制度を紹介している中に、制度に適している家庭として以下のように書かれていました。
・移住に向けた「お試し移住」をしたい方
徳島県HPより
・「二拠点居住」をしたい方
・サテライトオフィスリモートワーク、ワーケーションをしたい方
・介護等のために、短期間帰省する方
・短期間家族を招いて、一緒に生活を楽しみたい単身赴任の方
まさかの私たちの生活スタイルである「単身赴任者とその家族」も対象に含まれていました…!
驚いたことはデュアルスクールが単に「他拠点での学びを柔軟にする」ためだけのものではないこと。地域交流も含めた取り組みになっていたことです。こうした制度がもっと全国に広がれば、二拠点生活を“子どもの成長の機会”と捉えられる家族も増えると思います。
夫居住地で区域外就学を申請してみた!
区域外就学が可能なのか、夫が住む自治体に問い合わせをしてみました。
直接窓口に行くことができなかったため、市役所の学校教育課担当者とメールと電話で複数回やり取りを行いました。
申請条件は
①登下校は必ず保護者が付きそうこと
②給食費は全額自己負担
この条件を了承の上で申請は可能とのことでした。
希望小学校と希望期間(互いの小学校行事に影響がでない月で1週間)、直接会って面談が必要であれば市役所まで伺うことも伝えました。
現実は厳しい…
しかし、最終的には担当者から「現状では受け入れ態勢が整っていない」との理由で断られる結果となりました…。
可能な限り迷惑がかからないようスケジュールを配慮し、希望する小学校は市内であれば別の小学校でもいいことも伝えていたんですけどね。。。残念。。。
学校は単なる学びの場ではなく、地域の文化や新しい人間関係にふれる大切な場でもあります。一つの地域だけでなく、二つの地域に軸足を持つことで、子どもにとっても良い人生経験になると思います。希望する小学校での一時通学が叶わなかったことは非常に残念…。
でも、子どもに「新しい友達との出会い」や「夫居住地での生活」を経験してほしいので、長期休暇中は関西で過ごす予定です。地域のイベントに参加したり、図書館や公園に行ったりしながら、子どもに「もうひとつの居場所」を感じてもらえるよう工夫していきたいと思います。
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